【要約】独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで

書籍の概要

オブジェクト指向、シェル、正規表現、パッケージ管理、バージョン管理、データ構造、アルゴリズム
仕事の見つけ方・やり方。Python言語の基本から仕事のやり方まで、
プログラマーとして働くために必要な知識・ノウハウが1冊で丸わかり。

Amazonの「内容(「BOOK」データベースより)」より抜粋

手にとってみた経緯

私はSIerに勤めています。
会社を見渡してみると、機械学習についてのPRJが
本当に本当に(大切なことなので2度言いますが)小さい規模ですが、勃興し始めて来ました。
この感覚はスマホiPhone/iPad)普及期の状況に近く、この流れは徐々に大きくなる事を予想しています。その為、機械学習の事始めとして本書を手に取る事にしました。


特徴

対象読者

プログラミングの書籍については7万部は多い方です。
おそらくその理由は現役のプログラマ向けではなく、
対象読者がこれからプログラマになる人達に向けた本だからでしょう。

その為、Pythonの使い所や、機械学習の為のライブラリがとか、Webフレームワークがとか。
そういった所は本書では学ぶ事が出来ません。
他の書籍を探しましょう。

ただ、私が仮にプログラム未経験者の人間であった場合、
著者のコーリー・アルソフ氏も悩んでいた様に「何をどうすれば良いのか本当に分からない。」という壁にぶち当たります。
それを全体として俯瞰出来る事は、本書の一番の良い点だと思います。
その点を少しだけ深堀りします。

良い点

本書はPythonの開発環境の構築に始まり、文法を基礎編として用意されています。
ただ、この当たりはどのPythonの書籍を読んでも書いてあり、実は公式ドキュメントでも十分です。

Python公式ドキュメント(日本語)
 https://docs.python.org/ja/3/

本書の良い点はそこではなく、
他にも学ぶべき事がプログラマにはあるんだよ。という地図を見せてくれる点にあります。

手続き型、関数型、オブジェクト指向って何?
Bashって何?
正規表現って何?
パッケージ管理って何?
バージョン管理って何?

上記は私が初めてプログラムを記載した頃に同じ様にぶつかり、その度に学習をしてきました。
もし、今プログラマを目指そうとしている方がいらっしゃるのであれば、
全体を俯瞰する為には本書は有用だと思います。

個人的には著者のコラム部分が面白く、有名な著書からの引用も多い為、心に刺さる内容もあるかと思います。
プログラミングスキルを向上させる為に必要なこと

次のアクション

さて、本書は地図しか見せてくれません。
その地域の雰囲気や生活する人々、そういった匂いや音はそこまで感じられません。
その為、Pythonの別の書籍を読み、Pythonを深めるでも良いですし、オブジェクト指向を深めるでも良いです。まずは興味のある所から扉を開いてみて下さい。
未経験者の方がこの書籍を切っ掛けにプログラムの世界に興味を持って頂ければ幸いです。

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