【要約】3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者

伊藤 守

書籍の概要

部下のために3分の時間をとってください。
それだけで、すべてが変わります。
わが国のコーチング界をリードする第一人者による、
誰にでも、今すぐできて、自然に続く、究極の人材マネジメント。
3秒間ナレッジ付き!

Amazon 「BOOK」データベースより抜粋

手にとってみた経緯

部下をもって十数年が経ちますが、相手に気付かせる問いかけを私は心掛けています。
自分の頭で解を導くプロセスを組み立て、行動に移すことができれば、部下はより成長します。

私はコーチングについての研修も受講しており、
普段の業務遂行からも意識していますが、知識の再確認という意味で手に取りました。

尚、コーチングが体系として語られる様になったのは、
1959年に米国のマイルズ・ メイス氏の著書からで、米国の書店に並び始めたのが1980年代。
日本は20年程遅れて2000年代にコーチングの書籍が書店に並び始めました。

この記事は2020年に手書きのノートにまとめた情報を推敲し、公開しているものになります。
私にしては珍しくビジネス書且つ、最初にまとめた年が新しいものになります。


特徴

対象読者

部下を持つビジネスマン

良い点

コーチング入門書としてリラックスして読めるレベルの書籍です。
コーチングが何者か?どう実践すれば良いのかをざっくり知るには良いです。

悪い点

不思議な程に口コミの評価が高いですが、内容が薄いです。
コーチングの研修を一度でも受講された経験があれば、本書は不要で後は実践だけです。
強いて増やす観点があるとすれば、NLPが絡むコーチングの書籍は目を通すと発見があるかと思います。

内容紹介

このエリアでは特に私が気に入っている点をポイント!として記載しておく。

ポイント! まず、コーチングを行う前にその「相手」を知る事。
そして信頼関係の構築に努める事。

例えば「相手」のこういった所を把握しているかを自問してみよう。
◎「相手」の保有スキル、強みは何だろうか?
◎「相手」はどの様な仕事、プライベートを望んでいるのだろうか?
◎「相手」はどの様な時にパフォーマンスが高まるのだろうか?                               etc.

ポイント! コーチングのメリット

コーチングを行う事で自ら考え、自ら答えを出すようになる。
 → 相手から言われた事で時よりフト思い出し考える事はないだろうか?
   人は「?(質問)」に対する問いかけを自然と考える習性がある。
   その習性を用いて、内省する切っ掛けをコーチングは作ってくれるのだ。

ポイント! コーチングを行うタイミングの例
◎ 部下に仕事を任せ途中経過を確認する時
◎ 部下が新しいポジションについた時
◎ 部下が新しい仕事についた時
◎ 部下が失敗又は成功した時
                   etc.
 → 部下はどういった仕事のやり方で進めようとしているのか?
   部下はどの様な心の持ちよう、キャリアを考えているのか?
   これらを傾聴しつつ上司として支援出来る事があれば支援を行う必要がある。

    
ポイント! 部下にコーチングを行う際に気を付ける事
◎ 部下が安心して話せる環境を作る。
◎ 部下の発言の腰を折らない。
 → 部下から信頼を得られなければ部下は発言を控える。
   又、信頼していたとしても難しい問いかけについては答えが出せない場合もある。
   こうした時は上司は部下の発言を待たなければならない。
   どうしても出なければ次の機会に答えを持って来させる。といったアプローチも必要だ。
   こうした積み重ねで部下はより深いレベルの内省が行える様になる。

ポイント! 部下にコーチングのテーマを決めさせよう。
 → コーチングは部下の成長の為に行うものであるから、部下にテーマを設定させる。
   仕事でもプライベートでも何からでも成長は引き出せる為、テーマは何だって良い。
   何か悩みがある。
   何か目標がある。
            etc.
   ※ テーマが設定出来ない部下には、やむを得ないがテーマを上司が設定する事。

次のアクション

このスキルを座学だけで高めるには限界があります。

まずは、ご自身の部下を思い浮かべて貰い、以下の様な事が即答出来るかを試して下さい。
◎ 部下の強みは何か?弱みは?
◎ 部下の好きな事は何か?嫌いな事は?

一見関係のない様な事かも知れませんが、部下も人間です。
その人を理解していない事を自らが理解し、それを理解しようと心がける事から始めましょう。

そして「調子はどうだい?」といった些細なやり取りから部下の意見を傾聴して下さい。
そこから徐々に本格的なコーチングを始めましょう。

この書籍を読んだ方が、何かしらの仕事のヒントを得られれば、幸いです。

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