PMP受験者向け:職務経歴書(英文)ポイント

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PMP受験者にとってこの職務経歴書を作成するのは面倒ごとの1つです。
特にAudit(監査対象)になると面倒事が増える為、ポイントを押さえて作成しましょう。
PMPホルダーとして最初の申請の時に苦労した点をまとめておきます。

記事で分かる事

◎ どういった職務経歴書を作成すれば良いのか?
◎ どういった言い回しで英文を作成すれば良いのか?

職務経歴書とは何を作る作業なのか?

まずは、ゴールイメージから頭に描きましょう。
PMPを受験する際に作成する職務経歴書は以下の4つの構成で作成します。

1) 自身が携わったプロジェクトの目的は何か?
2) 自身が携わったプロジェクトのあなたの役割は何か?
3) 各プロセス群にてあなたはどのような経験を積んだのか?
4) その結果、プロジェクトはどうなったのか?

そして、3) については各プロセス群になる為、
更に5つに分解してあなたの経験を元に作成します。

a) 立上プロセス群
b) 計画プロセス群
c) 実行プロセス群
d) 監視・コントロールプロセス群
e) 終結プロセス群

以上を300文字〜550文字にて作文する事になります。

作成時のポイント

心構え

ポイント! PMPを取得する為に必要な経験を積んでいるかをPMBOKという共通言語で文章化する事。
このPMBOKという共通言語で職務経歴書を作成する事が一番ポイントです。 あなたがどれだけ素晴らしい成功体験を持っていても、PMIは興味がありません。 PMIはあなたがPMBOKのプロセスを経験として積んでいる人か否かに興味があります。

そしてそれは英文の中でも言える事で、 PMBOK用語の英単語は、そのままその英単語を用いて下さい。 PMIはPMBOKという世界の用語を共通言語としている為、独自の言い回しはPMIは認めません。 ※ 何を言っているか分からないとAudit(監査対象)になる時もあります。

各プロセス群の書き方

各プロセス群を記載する際は、 PMBOKのプロジェクトマネジメント・プロセス群と知識エリアのマッピング表を元にします。 この表から自身の経験を棚卸ししましょう。

例えば、スコープ・コントロールの経験があれば、 監視・コントロールプロセス群の経験として作文をする事になります。 この際、1つのプロジェクトで、全てのプロセス群を経験していない場合があっても構いません。 むしろそういったプロジェクトの方が現在は稀ですので、安心して下さい。

各プロセス群の肉付け

各プロセスの1,2個のプロセスについては、 その経験の中でなぜそれを意識したのかを肉付けするとPMI側も納得感が高まります。
先程の例だと、 顧客からのスコープクリープの発生を防ぐ為。といった簡単な肉付けで問題ありません。

そのプロジェクトはどうなったのか?

ここは格好良く書かなくても構いません。 まだリリースされていないのであれば、いつ頃リリースする予定である。 プロジェクトが頓挫した場合は、理由を明記して終結した。といった事を書けば良いです。

経験した時間の確認を忘れずに

PMPはご存知の通り、受験する為の条件に経験した時間が必要になります。 その為、ご自身の棚卸しした各プロセス毎の経歴から、時間を当てはめてPMIに申請する事になります。 そもそも受験資格がない職務経歴を作成しない様に以下のサイトを確認しておきましょう。

プロジェクトを指揮・監督する立場で一定期間のプロジェクトマネジメントの経験があること。
1. 高校卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験が必要です。
2. 大学卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験が必要です。
受験条件となるプロジェクト業務は、試験申し込みから遡ること8年以内の業務に制限されています。 www.pmi-japan.org

おわりに

何よりPMBOKは、プロジェクトマネージャの役割、仕事は何であるかを正論で語ってきます。 いやいやそんな簡単に出来ないよ。と過去のプロジェクトを思い返して反論したくなりますが、 そういった反論はお構いなしに正論を頭に叩き込んでおく。それが幅を広げる事にも繋がります。

PMPの合格率は非公開ですが、一部では60%程と言われています。 ただ、この数字だけを見て簡単な資格だと思う方は一度立ち止まって頂いて、 この資格は受験する為の前提条件を満たす為の活動や、会社からトップダウンで指示される方もいらっしゃいます。 その為、必然的に合格出来るレベルの人が受験し、その結果、合格率が上がっている場合があります。 その点を注意し、PMPの合格を目指して頂ければと思います。

私の場合、2ヶ月(80時間)の学習を経てPMPの合格に辿り着きました。 その為、IPAの高度情報処理試験より、合格の難易度は高くありません。 プロジェクトマネージャとしてのキャリアを考えていらっしゃる場合は、是非挑戦してみて下さい。

みなさんの合格を陰ながら応援しています。

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