お店の概要
秋葉原駅といえば2000年以降、「萌え」という言葉から共に急速に街の姿を変えた。
既に文化として定着しており、更に細分化が進み多様化が始まっている。
結局、人の価値観というものは変わっていくものだという事を認めざるを得ない。
※ オタクを批判していた人を批判したい訳ではない。
さて、秋葉原駅から御茶ノ水駅方面に5分程歩いた所にお店があります。
創業は1975年であり、老舗といってもよい部類でしょう。
余談ですが、この年にコミックマーケットの第一回目が開催されており、
サブカルチャーというものの歴史の長さを改めて感じます。
待ち時間
オープン直後の土曜日に伺ったのが失敗で、既に12名程の行列でした。
2時間ほど待つことを覚悟して並び、1時間45分程度で店内に案内されました。
※ オープン前から並んでおく事をお薦めします。
私がお店を出る頃には待ち人は15名程になっていました。
行列に並んでいる最中に注文を聞かれる事がない為、店内にて注文後に調理が始まります。
席数は34席で1Fと2Fでとんかつを頂く事が出来ます。
調理場には3名の職人さんが調理を行っており、ヒレとロースが同じ比率で注文されている事から、
甲乙つけ難く、リピートしてしまうお店なのか…。と感じました。
お姿
オーダーしたのは
特ヒレかつ(¥2,100(税込)+セットメニュー(定食)(¥450(税込))です。
価格帯はのもと家さんに近く中価格帯です。
※ 美味しくて当たり前価格帯
店内はとても静かです。
調理場の音と静かに食事をする音と、微かな話し声や接客の声程度が聞こえます。
時計の時報を知らせる音が一際大きく聞こえる程です。
注文から提供まで15分程掛かっており、随分と時間が掛かります。
その様な雰囲気や、待ち疲れ、腹ぺこが相まって、写真が1枚しか取れていません。
そして、提供後の第一印象は「思っていた以上に小さいな…」でした。
しかし次の瞬間に、肉が分厚い(高さがある)という事に気が付きます。
中まで火が通っており、なるほどこれは提供に時間が掛かるなと一人で納得してしまいました。
特徴
調味料はソース、塩、醤油であり、特に拘りは見受けられません。
キャベツはおかわりが出来る為、そういった配慮も有り難いです。
さて、このヒレカツを一切れ、半分程何もつけずに齧ってみます。
なるほど程よい脂と肉の甘み、歯応えもほどほどに、このヒレ肉は美味しい。
塩をつければより肉の甘さが極まり、ソースをつければフルーティーに食べられます。
※ 塩の方が個人的には好みでした。
接客がとにかく行き届いており、よく気が付きます。
行列だから回転重視といった「急かす」事もなく、最後にジャスミン茶が出てきます。
今提供している顧客を「もてなす」という心意気を感じました。
おわりに
価格は中価格帯ですので、美味しくて当然の価格帯です。
肉厚ヒレカツの旨さを改めて体験し、その数週間後に棒ヒレカツを食べに行った程です。
少々待ち時間に難があり、それさえなければ何度も足を運びたいお店です。
ロースやヒレ、鶏肉、その他諸々多彩なメニューがあり、これは飽きないですね。
お店を出る際の最後に「小雨が降っていますので、気を付けておかえりください。」と、
私にしか聞こえないボリュームで話掛けてくれました。
小雨降る秋葉原の街を私は今までにないほど満足した気持ちで駅に向かいました。
ごちそう様でした。
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グルメ、食通、ダイニング
住所
〒101-0021
東京都千代田区外神田1丁目8−14