【要約】うまくいっている人の考え方 完全版

※ 本記事は5分程の分量があります。

著者

ジェリー・ミンチントン

対象読者

・どうにも人生がうまく行かない方
・人生がうまくいく考え方を知りたい方
・ネガティブな感情ばかり浮かんでしまう方

書籍の概要

人生がうまくいっている人の特徴は「自尊心」が高いことだと著者はいう。
自尊心とは、自分を大切にしようとする心だ。
自尊心のある人は常に自信に満ちあふれ、失敗やまちがいを犯しても、それを前向きにとらえて次のステップの土台にする心の余裕がある。
人生のほとんどすべての局面に自尊心は大きな影響を与えることになる。

本書で著者は自尊心を高める方法を100項目紹介している。
これを読めば、自信を身につけ、素晴らしい人間関係を築き、毎日が楽しく過ごせるはずだ。

どこから読んでもいい。
そして、できることから実践しよう。
あなたはもう、うまくいっている

Amazon「概要」より抜粋

手にとってみた経緯

私はネガティブな感情を抱きやすく、特に自己肯定感が低い人間です。
その為、良いことがあってもマイナスに捉える事が多く、他者からの評価に常に怯えていました。
生き辛いと思っていますが、その考え方は幼少期からずっと持っており、半ば個性だと思って過ごしてきました。

他の人は自立した素晴らしい人に見え、私はなんて依存的なのだろう。
適応障害うつ病を経て、その感情はより強くなる一方でした。

そのような時、本書のタイトルに惹かれ、何か一つでもプラスになる考え方を得られたらな。
そうすれば少しは生きて行くのが楽になるかな。

そういった思いを馳せて、本書に救いを求めました。


特徴

良い点

・自分を楽にする考え方が100個紹介されており、気軽に読む事が出来ます。
・読み、考え方を修正する事で、自尊心を高める事が出来ます。
・合う考え方が1つくらいは見つける事が出来ます。

悪い点

・こうしなさい。ああしなさい。と書かれており、素直に受け入れられない場合もあります。
・言っている事は分かるが、実践するとなれば話は別だと思う場合もあります。
・実践する為の具体的な方法が書かれていない。

内容紹介

気になるページから読み始める事が出来る

本書はどのページから読んでも問題がありません。
自分がそういった考え方を持ちたい。と願うページから読み進めても良いでしょう。
そういう考え方が理想だよな。しかし……と言いたくなる気持ちは非常に分かります。
しかし、まずはその理想とする考え方を受け入れ、自分が適応する事で人生が豊かになるか?と考えてみて下さい。
もし、その答えがYesであるならば、日常生活の中でその考えを用いる様にしてみて下さい。
そうすればきっと、何かしらあなたの人生が変わって行くはずです。

自分をけなさない

ここからは私が特にそう考えられたら良いな。という考えを紹介していきます。
まずは、自分をけさなさい。ですね。

私は身の丈に合わない理想を持っており、常に現実に失望しています。
自分は駄目だ。馬鹿だ。終わっている。と感じる事も多いです。
ただ、そういった考えを捨てて、自分にプラスになる言葉を掛けましょう。

あるがままの自分を受け入れる

いつも自分に失望している人も、今の自分を認めてあげる事から始めましょう。
今のあなたでも十分に価値がある。そう考えるのです。

そして理想があるならば、私は今、その理想の途中であり、ベストを尽くしている。
その様に考える事で、人生をより良く生きる事が出来ます。

自分を他人と比較しない

自分を他人と比較すると、多くの結果、自分が劣っていると感じてしまう。
それだけ人は、自分の劣っている事に目を向けやすいのだ。
ただ、その感情を抱いてバネに出来るならば良いが、落ち込むばかりであるならば、その考えは捨ててしまおう。

人は様々な長所、短所を持っており、個性あるものです。
よって、あなたは個性的な存在であり、誰かと比較する必要はないのです。

どんな出来事も良い方に解釈する

自分の感情がネガティブになる出来事があったとしても、良い方に解釈する様に努めてみましょう。
ネガティブな感情はまず受け入れ、そこから良い方に考えを変えていくのです。

ただ、例えば問題が発生した時の原因究明については難しいです。
原因究明の過程は「何故」を繰り返し突き詰めていく為、良い方に解釈する時間はないでしょう。
そしてその原因を特定した後、再発防止策を立案しますが、原因が人的な原因であった場合、酷く落ち込む事でしょう。
その為、全てのネガティブな感情をプラスに持っていくことは難しいと思います。
出来る所から始めてみると良いでしょう。

自分の長所に目を向ける

短所があるならば、言い換えれば長所になります。
ものは考えようですので、その長所がピンと来なくてもその長所を受け入れましょう。
そして、その長所をメモ帳などに一覧として日々記録していくのです。
それを続ける事で自分の長所が自分でも良く認識出来る様になります。

自分はこういう長所がある人間なんだ。そう思う事で、生きて行くのが少し楽になると思います。

自分の怒りを理解する

怒りの感情は全てが悪いものではありません。
怒りがあるという事はあるべき理想の姿があり、そうならないから怒りが現れるのです。
その為、前向きになる怒りならば、その怒りは問題ありません。

しかし、そうではない怒りの場合、例えばどうにもならない怒り(大雨で外出しなければならず、雨に怒りをぶつける等)は、捨てましょう。

次のアクション

本書に書かれている事は、真新しいものはありません。
どれも言われてみればそう考えられたらそりゃ良いよね。と思える内容ばかりです。
しかし、それを実践する事、実践し続ける事に難しさがあります。

ただ、認知行動療法でもある様に、考え方は変える事が出来るものです。
今の自分の考え方が、自分を苦しめる考え方であるならば、少しでも変える努力をしてみるのも良いと思います。
そうする事で少しずつ考え方を変えていける様になるでしょう。

おわりに

本書は100万部売れている事もあり、書店に置いてあると思います。
何も100個の考え方を全て適応する必要はありません。
自分が出来そうだな。苦しい今の考えをこの考えなら救えるかな。そういった考えから始めれば良いと思います。

自己啓発本の多くが、読むことで満足してしまい、実行に移さない。という私ですが、認知行動療法を日々行う事で、徐々に考え方が変わってきました。
その為、日々の積み重ねが考え方を変える良い訓練になるのだと身をもって感じました。
小さな事から始めてみる。続けてみる事をおすすめします。

本書を読んで、少しでも心が軽くなる人が増えれば、嬉しいです。

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